
今30代で営業職をしています。若い頃に人間関係や仕事内容が合わず転職を繰り返してしまい、今の会社が4社目です。転職回数が多いと選考不利になるとよく耳にするのですが、具体的に何回ぐらいから不利になるのでしょうか?次の転職を検討しているのですが、注意した方がいい点などあれば教えていただきたいです。
今回はこんな疑問にお答えします。
✔︎本記事の内容
・転職を繰り返す人の末路
・転職回数が多い人がやるべき事
✔︎記事の信頼性
リックとチャーリー
この記事を書いている僕たちは、元リクルートの社員です。営業や企画として何百社もの採用に携わった経験があり、よりリアルな情報をお伝えできます。
今回は、転職回数が多い人の末路や対策について解説していきます。
令和に入り、「転職なんて当たり前」と世の中の風潮がなってきているのは皆さんも感じているとは思います。
ですが、実は転職回数は今でも書類選考での重要な項目の一つで、回数が増えるほど書類選考での不合格の確率が高くなってしまいます。
でも、転職しちゃった事実は変えられないしどうすればいいんだよ・・・ってなっちゃいますよね。
安心してください、企業選びや職務経歴書の書き方などを工夫するだけで転職活動をうまく進める事が可能です。
本記事にて具体的に説明していきますが、お時間がない方のために先にポイントをお伝えします。
✔︎20代なら3社、30以降では4社以降から不利になる事が多い
✔︎メーカーや半官半民企業といった老舗企業は特に気にする傾向
✔︎1社の経験が5年以上ある方は回数がある程度多くてもOK
✔︎職務経歴書には転職動機を自分主語で記載するべき
僕たちがこれまで担当した100社以上の企業事例から、ご紹介していきますね!
是非、最後までご覧ください!

という事で、前置きはこの辺にして早速ご紹介していきます。
目次
転職を繰り返す人の末路
結論、目的もなく転職回数を増やし続けていくと、待遇や仕事内容が悪化していく転職しかできなくなります。
”なぜ転職回数がそんなに重要なのか?”といった前提にあたる部分や、具体的に何回くらい転職をしている人は注意した方が良いのか?なども解説していきます。
前提:選考する人が年配者なので、転職=悪といった印象がいまだにある
書類選考を行っている人事部長や役員などの役職者は50~60代であるケースが多く、いわゆる”転職=悪”という古い考えが染み付いています。
自分たちがそういう環境で育っているから、しょうがない事ですけどね。
そもそも企業が転職回数が多い人を懸念する理由は”早期退職のリスクが高いのでは?”この1点がほとんどの要因です。
もう少し具体的に書くとこのような疑問を持ってしまい、不合格にしてしまいます。
✔︎周囲とのコミュニケーションがうまく取れず環境に馴染めないのでは?
✔︎苦手な仕事を任された時にすぐにやめてしまうのでは?
✔︎精神的・肉体的に健康に働く事ができるのか?
こんな感じですね。
実際、上記の要因で転職回数を重ねてしまっている方も少なくないと思いますので、あながち間違っているわけではないですよね。
まずは、この前提をしっかり理解しておきましょう。
待遇や業務内容が悪化する転職しかできなくなって来る
正直、今の日本の雇用状況を踏まえた時に、転職回数が増えても働ける仕事が全くないなんて事はあり得ません。しかし給与や仕事内容の充実さなどは転職回数が増えていくほど悪くなっていくケースが多いです。
1社に長く勤務している場合、勤続年数が長くなればそれだけ役職が上がり仕事内容や給与がUPしていきます。
しかし、転職をした際には大抵これまでの経験より下のポディション で入社することになるので、給与は安くなり、最初は簡単な仕事を任される事が多くその間に次の会社に転職。なんてことを繰り返していると、”年齢の割に大した経験をしていない人”が出来上がってしまうのです。
特に40代以上の雇用環境は非常に厳しいのが現実です。将来を見据えた転職活動をしないと末路は本当に悲惨です。。
20代なら3社、30代以降では4社以降から注意が必要
こちらはあくまで目安ですが、
◆20代の方で経験社数が3社(転職2回)ぐらいまで
◆30代以降の方だと4社(転職3回)ぐらいまで
これくらいを足切りの基準としている企業が多かったです。
40代以降だと5回くらいしていてもいんじゃないんですか?と提案した事がありますが、
「その年齢だとそもそも採用が厳しいですし、そこまで繰り返している方はうちに入社していただいてもすぐにやめると思います」
とほとんどの会社がNGを出していました。
どんなに優秀な方でも履歴書も見ないケースもあったくらいです。
特にメーカーなどの老舗企業には合格しづらい
一部再掲になってしまいますが、転職回数が影響する企業の傾向は以下の通りです。
✔︎転職回数が選考に影響を与えやすい企業の特徴
・役職者が年配の方が多い企業
・社員の勤続年数が長い企業(目安10年以上の企業)
・人気ランキングに入っているような、応募者がたくさん集まる企業
こんな感じですね。
特に、メーカーや半官半民の企業などが当てはまります。
人気企業だと転職経験のある方はNG。と言っている企業も多かったです。
目安ですが、転職回数が1回〜2回で1社の勤続年数が1年以上、かつ3年以上の勤続経験有りくらいが選考のボーダーの印象です
これらの企業を受けてみたいな。と思っている方はなるべく転職回数が少ないうちに応募することをオススメします!
転職回数が多い人がやるべき事
ここまで転職回数が多い事の選考への影響について記載してきました。しかしすでに転職回数が4回・5回となっている方の為に最後に対策をお伝えしていきます!
✔︎転職回数が多い人がやるべき事
◆なんでも良いから1社で5年以上の勤務経験をする事
◆ITやベンチャー企業といった経営者や役職者が若い企業を受ける事
◆職務経歴書には”転職動機”を自分主語で記載する事
この3点を意識して転職活動をしてみてください!
企業はとにかく早期退職を嫌います。まずは1社で長く働けることを証明して変な先入観が無い若い企業を受けることをオススメします。
そして、経歴書には転職動機をしっかりと記載しましょう。ですが、”人間関係が・・・”と言った内容や”面白い仕事をさせてもらえず・・”といったネガティブかつ外的要因を変えたいと言った内容ではNGです。あくまで書くべき事は転職の妥当性と早期退職をしない人材であることのアピールです。
ウソはダメですが本音と建前は使い分けが必要です。
しっかりと使い分けていきましょう。不安な方は転職エージェントで相談に乗ってもらうことをオススメします。
まとめ:感情的な内容の引き止めなら残留はNG。客観的に合理性を持って決めるべき!
最後に大事な所だけをまとめています
✔︎20代なら3社、30以降では4社以降から不利になる事が多い
✔︎メーカーや半官半民企業といった老舗企業は特に影響する
✔︎若い経営者の企業は狙い目
✔︎職務経歴書には転職動機を自分起因で記載するべき
実際、転職回数が多い方が仕事ができないわけではありません。必ずわかってくれる会社があるので諦めず、自信を持って活動していきましょう!
今回は以上です。最後までありがとうございました。