
現在、営業として東京で働いてますが、いつか地元に帰りたい考えています。東京で3~5年経験を積んで地元に戻るのは転職で有利なるでしょうか?
今回はこんな疑問にお答えします。
✔︎本記事の内容
・都市部の企業から地元企業への転職は有利になる理由
・地元に帰りたい人が転職活動の準備で抑えておきたいこと
✔︎記事の信頼性
リックとチャーリー
この記事を書いている僕たちは、元リクルートの社員です。営業や企画として何百社もの採用に携わった経験があり、よりリアルな情報をお伝えできます。
今回は、都市部から地方への転職についてお話をしていきます。
「都会で成功を掴んでやる!」と就活では東京や大阪といった都市部に上京した方でも、意外と社会人になってから地元へのUターンを検討する方は多いです。
しかし、実際には地元で自身が活躍して働けるイメージをする事ができずに転職を断念してしまう方も少なくありません。
今回は少しでも具体的なイメージを持っていただき、地元転職をよりリアルに考えていただきたいので、書かせていただきました。
今回の記事でお伝えしたい大事なポイントは以下の通りです。
✔︎今回の記事でお伝えしたいポイント
✔︎都会部のノウハウが欲しい地方企業に合格しやすい
✔︎給与ダウンや環境へのアンマッチで早期退職が多いのが事実
✔︎転職活動中は、普通の転職よりお金も時間もかかる
✔︎転職理由はポジティブな内容で構成する
上記のポイントを抑えて、本記事で詳しくご紹介していきますね!

という事で、前置きはこの辺にして早速ご紹介していきます。
目次
結論:都市部から地元企業への転職は有利になる
結論、東京などの都市部から地元企業へ転職する場合は有利に転職活動を進めていく事が可能です。
こちらの章ではその理由や、企業側の狙いなどを解説します。しっかりと相手の考えも理解する事でより良い選択ができる様になります。早速いってみましょう!
都市部企業のノウハウを得たい地元企業の経営者は多い
都市部と地方では競争環境や得られる情報の差が大きく、東京で当たり前に行っている事を実践するだけでも”そんな事できるなんてスゴイな!”となるケースがあります。
特に、地方では属人化した仕事の進め方でIT機器を活用できていない企業が多く、ノウハウを求めています。
・仕事のマニュアル化など誰でもできるような仕組み
・部署内の情報共有のツール活用(チャットツールなど)
・クラウドサービスなどのIT活用の知識や経験
ここら辺の知識があれば、面接などでしっかりアピールしていきましょう。
都市部でのコネクションがある人は更に有利
東京など都市部への進出を考えている地元企業からすれば、その土地ですでにコネクションを持っている方は重宝されるはずです。
今回の質問者さんの様に、営業経験者の方は土地勘や企業情報を知った上でスタートできるはずなので、企業もプラスな面として選考を進めてくれるはずです。
注意しないといけない点は、
1点目:今の会社の情報漏洩に当たるような行為しない
(名刺の持ち出しとかもNGの企業がほとんどです)
2点目:あまりアピールしすぎると東京支店などの配属になり結局地元にもどれない可能性がある。
こんな感じです。
「都市部進出の際には力になれますよ!」「地元での仕事が私はしたいんだよ」と相反するアピールにはなると思いますが、そこはバランスをとってアピールしていきましょう!
落とし所としては、「出張ベースで月に数回ならいけます」ぐらいが理想なのでは無いでしょうか?
懸念点は、早期退職する人が多い事
ここまでは評価される良い点ばかり書いてきましたが、地元企業への転職には懸念点もあります。
職場や住環境、人間関係などの多くの点がいきなり変わってしまうので、環境の変化に対応できず早期退職をしてしまうケースは少なくありません。
地方企業は都市部の企業に比べて採用人数も少なく転職者にかける期待値が高くなる傾向にあります。
また、一度入社したらある程度長く勤務してくれるという前提がまだまだ根強く残っています。
その為、過去にUターン者を採用した際に早期退職をされてしまった企業は選考の段階で厳しく見てくる可能性があります。
この場合、面接などでは「長く働けるのか?」「環境の変化は大丈夫か?」といった試すような質問が多くなるので事前に回答を準備しておきましょう!
地元への転職を進めていくために抑えておきたい3つのこと
ここからはより具体的に、
地元への転職を進めていくために抑えておきたいポイントを解説していきます。
✔︎抑えておきたい3つのポイント
・転職活動期間のスケジュールと予算には余裕を持っておく
・地元に帰る理由をポジティブに伝える
・給与や福利厚生を下げてでも働きたいことを明確に伝える
1つずつ、解説します。
転職活動期間のスケジュールと予算には余裕を持っておく
地元企業への転職でも、今の仕事は継続したまま転職活動を行う方が殆どだと思います。
仮にアクセスのしやすい長野県や、茨城県だとしても片道数時間の移動時間はかかりますし、交通費も1万円近くは必要になってきます。
「リモートで面接してもらえないの?」と思った方も多いのでは無いでしょうか?
しかし、地方企業は今でもリモート面接などの普及率が低いのが現状です。以前調査したところ、東京が5割程度に対して地方企業は2割程度でした。
ちなみに、転職者の面接で交通費の支給を実施している企業もごくわずかです。感覚的には20社に1社程度でしょうか。
時間や費用はしっかりと余裕を持って計画していきましょう。
地元に帰る理由をポジティブに伝える
次に、転職をしたい理由についてです。
ぶっちゃけ、地方の方が仕事が楽そうだし、地元になら友達もいるから転職したいというのが本音。という方も多いのではないでしょうか?
しかし、そんな転職理由の人を採用したい会社なんてありません。
転職の面接で伝えるべきことは”私を採用したら御社にはこんなメリットがありますよ”といった内容です。
本音と建前は使い分け、地方への転職やその企業を受けた理由はあくまでポジティブな内容にするべきです。
過去の記事で面接準備に関する内容も記載しているので、深く知りたい方はそちらをご覧ください
給与や福利厚生を下げてでも働きたいことを明確に伝える
最後は、待遇面が悪化してでも働きたい事を明確に伝えましょう。
特に、この内容は転職サイトなどのエントリー内容にもしっかり明記する事をオススメします。
企業の人事担当は忙しいので面接をした方に辞退されそうな人や、入ってもすぐにやめそうな人は良い方であっても書類で落とす傾向にあります。
特に待遇面に関してはアンマッチが起きやすいので、実は結構見られています。
基本的に都市部の企業に比べて地方企業は給与などの待遇面は劣ります。なので、「待遇面のことはちゃんとわかっているよ!承知した上で応募しているよ!」をしっかりと伝えていきましょう。
いざ、年収を下げて転職するとなると非常に勇気がいると思います。
しかし周りにいる人たちの年収や生活にかかるコストも下がるので、実際に働き出してみるとそんなに違和感なかったりもします。
勇気を持って一歩を踏み出していきましょう。
まとめ:地方企業への転職は大変だが、準備を入念に行えば有利に進められる
最後に大事な所だけをまとめています
・地方企業には無いノウハウを持っている場合など重宝される
・都市部とのコネクションは積極的にアピールをしよう
・移動費や時間的な制約も大きく転職期間は忙しい事を覚悟しよう
・楽そうだから地方企業にではダメ!ポジティブは転職動機を準備しよう
こんな感じでしょうか。
差別化をして企業に自分の魅力を最大限アピールしていくのが転職活動です。なので、都会からの応募ってそれだけで差別化になるんで最大限有効活用しましょう!
一生を左右する大事な決断になると思いますので、準備は大変だと思いますが後悔しないレベルまで入念に行っていきましょう!
今回は以上です。最後までありがとうございました。