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転職の希望条件と優先順位

今回の座談会のテーマは「転職の希望条件と優先順位」です。転職を考えるとき、次の会社への夢や期待が膨らみます。「こんな仕事がしたい」「年収はUPさせたい」「勤務地は近いほうがいい」・・・。挙げれば挙げるだけ出てきそうな希望ですが、それら全てをかなえる転職というのは難しいのが現状。そこで必要になる、転職の優先順位についてアドバイザー4名が語ります。

--今回は転職の希望条件と優先順位についてお話を聞かせてください。希望条件でよくある項目ってありますか?
アドバイザーB: 大手じゃなきゃイヤとおっしゃる方、多いと思いませんか?

アドバイザーD: 多いですね。やっぱり安定した仕事を求めたいということですよね。ただ、今は大手企業イコール安定している企業とはいい切れないところがあるんですよね。大手を望む方の場合、よくよく聞いてみると長く勤められる企業を選びたいということが多いようです。

アドバイザーA: 希望条件って、今の会社の不満が根底にあると思うんです。例えば、年収アップで転職をしたいという方でも、詳しくお話を伺うと不満は仕事内容だったり…。何を1番にするかというのは、1人で考えると結構難しいかもしれないですね。それと、特に初めての転職の方に多いのですが、あれもこれもと希望条件が多くなってしまうことがあります。

--これまで希望条件について困ったこと、ありましたか?
コンサルタントC: 色々な方がいらっしゃいますよ。おもしろいところでは、始業時間が9:30以降が必須条件の方とか。「丸ビルで働ければなんでもいいです」というような、勤務地限定という方も多いです。

アドバイザーD: 最近聞いた話では、六本木ヒルズ限定で希望される方もいらっしゃるようです。

アドバイザーB: ドラマの影響ですかね?何を1番にするべきかという整理は大切です。勤務地がどうしても重要という理由があれば別ですが、きちんと話してみると、もっと他に優先すべきことがある方がほとんどですよね。

アドバイザーD: 絶対譲れない条件と、「あれば尚可」という条件を見極める必要がありますね。やはり思い描いていることが全て実現する転職は、よほどの実力と運がないと難しいかもしれません。

アドバイザーB: 私が担当した方で、条件を付けすぎて難航してしまったケースがありました。最初にお話を伺った時に、会社の雰囲気や環境など、こだわりが多くありました。営業事務のキャリアがあるので、その場で10社ほどご提案したのですが、「このビルはキレイですか?」など仕事内容より環境について細かく質問されてしまい…。

アドバイザーA: 確かに仕事環境も大事なので、気にはなる気持ちもわかりますが・・・。

アドバイザーB: そうなんですよね。それで10社から5社に減り、さらに勤務地と沿線のこだわりからご紹介できる企業がなくなってしまったんです。

アドバイザーC: もったいないですね。その方はその後どうされましたか?

アドバイザーB: 優先順位のお話をしたのですが、全て満足できる転職をしたいということで、ご自分で探してみるとおっしゃっていました。それから1ヶ月ほどしてから、連絡があり「環境も場所もこだわりません」とおっしゃってくれて、現在ご紹介しているところです。

アドバイザーA: きっとご自分で探された時に、全て思い通りになる転職は無理だと気づいたんでしょうね。

アドバイザーB: そうですね。それに色々考えるうちに自分の優先順位は環境ではなく、仕事内容だということにも気づいていただけて、最終的にはよかったのかもしれません。

-希望条件の見極めは、なかなか難しいことみたいですね。

アドバイザーC: 希望条件の見極めは本当に大事です。それに、その希望はすぐに実現しないこともあるんです。例えば、入社して1~2週間で「思っていた仕事と違う」と相談に来る方がいます。以前、人事で採用された方が相談にいらしたのですが、詳しく状況を聞いてみると「毎日書類整理ばかりで不満」ということでした。最初は会社に慣れるためにそういった業務を担当することはよくあることです。そういう仕事も最初はやらなければいけないということ、それにまだ判断するのは早いのではというお話をして、納得していただきました。今ではバリバリ人事のお仕事をされています。

アドバイザーD: 希望の職種で転職できても、すぐに希望がかなうわけでもないですよね。まずは会社に馴染んで、何をやらなければならないのか、何ができるのか、ということを見極め、半年、1年後に本来やりたかった仕事ができるんだと思います。

--コンサルティングをするなかで、希望条件が変わる人っていますか?
アドバイザーA: ありますね。以前私が担当した方は、残業をしたくないという条件を持っていました。ただ、希望の職種に就くためには、どの企業でも残業はつきものですというお話をしたところ、次第に考え方が変わりました。最終的にはそれなりに残業は多い企業でしたが、職務内容が一番希望に近い企業へご入社されましたね。

アドバイザーD: 私が担当した方でも、そういったケースがありました。その方は育児休暇制度のある企業を希望されていて、その方のキャリアを活かせるピッタリのお仕事があったのですが、その企業は育児休暇制度を持っていなかったんですね。ただ、他社では優秀な人材を残しておきたいからと、新たに育児休暇制度を導入した事例もあるんです。ご紹介しようと思った企業は、柔軟な企業体質だったので可能性はあると思い、自分が育児休暇1号になれるようにがんばってというお話をしました。

--その方は結局どうされたんですか?
アドバイザーD: やはり、仕事のやりがいの方が育児休暇制度より優先順位が高かったんですね。その企業に採用され、がんばっています。

アドバイザーB: お話をしていくなかで、そもそも転職するべきじゃないという方もいらっしゃいます。例えば今の仕事に飽きて転職を希望されても、仕事内容や年収などさまざまな観点から考えると、今の会社に残った方がいいという結論に達したり。

アドバイザーC: そうですね。1人で悩んでいると見過ごしてしまうようなことってあると思います。場合によっては転職しない方がいいのかもしれないし、希望の条件が違うのかもしれない。優先順位の付け方は、さまざまな角度からの視点が必要です。1人で悩んだり考えたりしないで、気軽にキャリアアドバイザーに相談してほしいですね。

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