これからのロールモデルとして、キャリアを開拓する女性たち

株式会社神戸製鋼所

2015年に「女性活躍推進法」が成立して2年が経ちました。現在、企業では女性が働きやすい環境を作るために、さまざまな制度や取り組みを行っています。中でも、神戸製鋼は、女性が家庭と仕事を充実させられるよう、積極的に取り組みを行っている会社のひとつ。そこで現在、第一線で活躍されている、機械事業部門圧縮機事業部回転機本部回転機営業部の小倉聖子様、溶接事業部門マーケティングセンターグローバル推進部の市川まりえ様、アルミ・銅事業部門銅板営業部の佐藤綾乃様の3人に、今後のキャリアやワークライフバランスなどのお話をお伺いしました。

日本の技術力を世界へ。グローバルな仕事が魅力

――まずは皆さんの部署と担当を教えてください。

小倉:機械事業部門圧縮機事業部回転機営業部で営業を担当しています。現在は水素自動車(燃料電池車)に水素を入れるための水素ステーション用充填機器を扱っております。

市川:溶接事業部門マーケティングセンターグローバル推進部に所属しています。造船や橋梁などで使われる溶接材料・システムを扱う部門で、部署は主に海外営業がメインです。以前はASEANを担当していて、現在は欧州・北米地域を担当しています。

佐藤:アルミ・銅事業部門銅板営業部で営業を担当しています。主に車載用端子の部品になる銅板条という金属素材を、国内および海外の端子コネクタメーカーへ納めています。

――小倉さんと市川さんは、中途採用とお伺いしました。なぜ神戸製鋼へ転職したのでしょうか?

市川:私は2015年入社で、前職もメーカーでした。神戸製鋼へ転職したのは、海外拠点が多かったこと。そもそもメーカーに入った理由が、海外へ向けて商品を売りたいと思ったからなのですが、以前の会社は海外展開に思っていた程、積極的ではなかったんです。そこで、海外拠点も多く、社会インフラの要所要所で商品が使われている神戸製鋼に魅力を感じて、転職することにしました。実際に働いてみると、仕事の幅やチャンスがぐっと広くなりましたね。

小倉:私は2007年入社で、前職では自動車関係の仕事をしていました。現職と同様に、海外営業を担当していたものの、自動車の海外営業となると、各拠点の代理店がメインで、バックヤードの仕事が主でした。もっと工場や製造と密に関わりたくて、神戸製鋼へ転職を決めました。関西エリアに本社があることと、海外志向が強いところも魅力的でしたね。

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――佐藤さんは2015年の新卒入社ですが、志望動機はどんなところにあったのでしょうか?

佐藤:学生時代に留学を経験したのですが、海外から日本を見て、日本のもの作りの技術力の高さを改めて実感したんです。そこで、日本企業でもの作りをしているメーカーに入社したくなりました。神戸製鋼を選んだのは、素材や機械、エンジニアリングなど分野が多様化、多角化している会社で、面白そうだなと興味がわいたからです。入社して2年が経ちましたが、私が想像していた社会人生活よりも、もっと充実していて楽しい毎日を過ごしています。

まだまだ女性が少ない会社で、ライフイベントをどうこなしていくのか

――神戸製鋼は女性採用に積極的な一方で、まだまだ男性比率も高いそうですが、出産や育児など女性のライフイベントで苦労された部分はありますか?

小倉:私は子供が2人いますが、国内外への出張が多いので、仕事と家庭のバランスには苦労しています。以前の部署は突発的な出張もなく、ある程度時間に融通がきいていました。こちら(東京本社)へは、去年転勤してきたのですが、転勤後は営業ということもあって、どうしてもお客様の都合が優先されてしまいます。さらに、子どもが保育園に入れないという事態になってしまいまして......。現在は、夫に家庭をメインで見てもらって、私は仕事に特化することにしたんです。

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――日本では専業主婦は広く認知されていますが、男性が家庭をメインにすることは珍しいですよね。難しい点などはありますか?

小倉:子どもの懇親会やPTAへ参加するのは母親が圧倒的に多いので、夫が参加しにくいんです。そういう時には私が休みを取って参加するようにしていますね。あとは、土日など休める時にはしっかり休みを取る、出張前には必ず家で過ごすなど、家族との時間はきちんと作るようにしています。

――市川さんは、部署では初めて育児休業から復帰されたそうですが、ワークライフバランスはどうされていますか?

市川:私は今年の5月に復帰しましたが、育児休業は1年ちょっと取得しました。その間は社会と離れてしまっているので、復帰できるかな......という不安はありましたね。でも、会社のフォローがしっかりしていたので、復帰後にその不安はなくなりました。業務に馴染みのある元の部署に戻れたことも大きかったです。私が担当する欧州・北米地域と日本には時差があるので、オンタイムで急な連絡が入ることはあまりありません。ですから、オフィスにいる時には落ち着いて仕事をして、時差がある分、在宅勤務を利用して朝に電話したりと工夫できます。

――市川さんはご夫婦で共働きだそうですが、家事や育児の分担はどうされていますか?

市川:夫の会社でも「働き方改革」の追い風が吹いていて、それにともない、男性の育児参加に対しても、会社の制度が整ってきているようです。なので、私が出張の時には夫が子どもの面倒を見るなど、分担は出来ていると思います。

大切なのは「女性だから」ではなく、「個人」の働き方を重視したサポート体制

――神戸製鋼では、女性が働きやすい環境を整えるためにさまざまな制度を取り入れているそうですが、いかがですか?

小倉:神戸製鋼では、子供が満3歳になるまで育休が取れます。復帰後も時短制度や在宅勤務日制度などのフォローもありますね。さらに、「ダイバーシティサポートネット」という困った時などに相談ができる機関も備わっています。こうした制度があるだけで、「いざという時には頼れる場所がある」と、気持ちがすごく楽になります。

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市川:2015年度から早期復帰支援制度が始まりました。子供が1歳未満で復職を希望しているけれど、認可保育園へ入れなかったという場合に月最大5万円の補助金が出る制度です。これは、復帰したいのに復帰できないという女性のジレンマが解消されるとてもいい制度だと思います。

小倉:ただし、「こうした制度があるから、女性はもっと積極的に働こう」というのは違うと思うんです。子育てと仕事のバランスは、個人によって違います。働きたい人もいれば、育児を優先したい人だっている。もちろんどちらが良い悪いではなく、個々の働き方に合わせて制度を使い分ければいいのではないでしょうか。「女性だからこうしなければならない」ということはありません。

佐藤:私もゆくゆくはお二人のように公私ともに充実したキャリア、生活を送りたいと考えています。現状で、私の身近なところでは、まだ女性のロールモデルは多くありませんが、かといってそれがやりにくいという雰囲気はまったくありません。ですから、外部的要因によるキャリアへの不安はありませんね。

ロールモデルはひとつではない。女性のキャリアの築き方とは

――最後に、今後描いていきたいキャリアを教えてください。

小倉:現在、新しい分野で働いているので、その市場を伸ばしていくことが目下の目標です。将来的には、今やっている分野で海外に常駐したいですね。あとは、女性の働き方を考えた時に、まだまだ女性管理職が少ないので、男性と同じような働き方を求められることも多く、その部分を女性の新しい目線で、新しい働き方ができるよう、会社へ働きかけていきたいと思います。

市川:「ダイバーシティ=働く女性を増やせばいい」と、いうのはちょっと違うと思います。小倉さんもおっしゃっていましたが、大切なのは個々の考え方です。個人の抱えている事情や背景は様々だと思います。それを踏まえて、みんなが気負いなく働ければいいと思っています。今はまだ復帰したばかりなので、家族にも職場にもすごくサポートしてもらっています。早く業務に慣れることが一番ですが、自分の力がついたら海外へも行きたい。自分を取り巻く環境は刻々と変化しますが、その時その時でベストな選択をしていくことができればいいと思います。

佐藤:まずは目先の仕事に精一杯取り組んでいくこと。ライフイベントはいずれ訪れるとは思いますが、まだタイミングも分からないですし、転勤も覚悟しています。上司の方々も、私のキャリアについてしっかり考えてくれています。ですから、今は、置かれている状況で最大限の力を発揮できるよう努力していきたいです。

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